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[12.5] 日本伝統建築 粋な黒塀を見る その3

投稿日:2019年12月05日

群馬で自然素材の和モダン平屋住宅、注文住宅の新築、リノベーションをする鞍城建設のスタッフブログです

 

 

日本伝統建築 黒塀工事の3回目。最終回を目指します。

 

 

(その2こちらをお読みください↓↓)

https://anjoh.jp/2019/11/29/kurobei_dentou_kentiku_kurobei/

 

 

 

【粋な黒塀】

大工の手刻み加工した木材を組んでいきます。

 

 

 

ところどころ穴が開いています。

 

 

大きいところは門の屋根を支える部材が組まれます。

そして小さい穴は「込栓」が入ります。

いわば木の釘。

 

組まれた部材が抜けないように栓をしているのです。

 

金属が普及していない時代に考えられた先人の知恵。

日本伝統建築物が自身の多い日本でも美しい姿を崩さないのは

こういった工夫によるものなんですね。

 

柱を建てたら

 

 

垂木を乗せて・・・

野地板を張って

 

 

金属屋根を葺いててっぺんには棟木を。

もちろん棟木も鉄板でおおいます。

そして目隠しに板を張って完成!

仕上げに再度塗装をしています。

 

 

ちなみに裏側はこんな感じです。↓

 

転倒防止対策の振れ留め。

 

あとも一つポイントが

この30mと少しある塀ですが基礎もまっすぐにうち

また柱も一直線上に建てないと長い部材が歪んでしまったり

最悪組めないなんてことも・・・?

 

こういった当り前のようで実はとても精密な技術がいる仕事なのです。

それを熟練の職人さんがそろってこなしてくれたので

渋くて粋な黒塀が完成しました。

 

 

それだけ昔の建築物は優れていることがこの木塀からわかりました。

 

伝統建築で作る木塀でしたがいかがでしょうか。

 

全体を木塀でできればそれは素敵ですが、

表の出る部分だけ木塀であとは既成フェンスにするなど

部分使いもいいと思います!

 

細い部材がすっと通るとモダンな感じで

現代でも十分通用する粋な木塀いかがでしょう。

 

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    2019年12月5日 投稿|